ナイス（株）は19日、（株）南三陸まちづくり未来（宮城県本吉郡、社長：三浦洋昭氏）が宮城県南三陸町で進める「伊里前福幸商店街」の移転新築工事を着工した。
同商店街は、東日本大震災の津波で流出した「伊里前商店街」を存続させるため、地元商店主らによって2011年12月に開設された仮設商店街。地元向けの商店が並ぶアットホームな商店街として、地元住民をはじめ観光客で賑わう。
今回の工事は、復興庁が認定している「南三陸町まちなか再生計画」の一環として計画。同社は「ナイス・志津川・山庄特定建設共同企業体」の代表として参画する。震災以前の場所に移転し、8事業者が出店する商店街となる予定。地元のスギを用いた建物は、木造平屋建て1棟、延床面積672.79平方メートル。全体設計は、建築家の隈 研吾氏が担当している。
地域住民の生活を支える商材やサービスの提供のほか、地域コミュニティーの中核的機能を担い、国道沿いの高いアクセス性を生かして観光客も立ち寄りやすい市街地とすることを目指している。竣工は2017年4月末予定。