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新築請負事業の低調により減収減益に/パナホーム17年3月期第2四半期決算

 パナホーム(株)はこのほど、2017年3月期第2四半期決算を発表した。

 当期(16年4月1日~9月30日)の連結売上高は1,623億200万円(前年同期比0.4%減)、営業利益は16億6,100万円(同64.9%減)、経常利益は14億8,200万円(同67.5%減)、当期純利益は8億5,200万円(同68.5%減)。

 天候不順等による大型案件の引渡しのズレといった期初受注残からの売上不足に加え、消費税延期と低金利継続による商談長期化が影響し、新築請負が減少。一般大型リフォームの受注減や海外事業の工事遅延、契約交渉の遅れなどもあり、減収減益となった。

 事業別の売上高は、新築請負事業が943億8,200万円(同2.6%減)、街づくり事業が257億5,300万円(同0.8%増)、ストック事業が394億1,000万円(同3.0%増)、海外事業が27億5,500万円(同19.8%増)。
 
 1日開催の決算説明会では、取締役社長の松下龍二が下期の重点施策について説明。新築請負事業では、低層戸建住宅や集合住宅に加え、多層階住宅「ビューノ9」の展開を強化。街づくり事業も複数の売上が予定されているほか、土地の仕入にも注力していく。

 経営体質を強化にも着手。重点エリアへの人員シフトや展示場の集約の他、販売管理費の見直し、期末完工集中の受注体質の是正に注力する。

 通期では、連結売上高3,700億円、営業利益160億円、経常利益159億円、当期純利益101億円を見込む。なお、新中期経営計画の発表は4月に延期。「事業環境の変化に対応すべく、経営基盤の再構築を含めた計画を策定する。新築請負事業における効率化と生産性向上、ストック事業における積極投資を盛り込んだ内容にしていく」(松下社長)とした。


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