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16年度接客コンテスト、「メールのやりとり」から審査対象に/ピタットハウスネットワーク

「2016年度 ピタットハウス接客コンテスト」の首都圏・北陸大会本選の様子。予選参加者約700人の中から選ばれた約30人がロールプレイングを行なった

 ピタットハウスネットワーク(株)は2日、同社の直営・加盟店(ネットワーク)562店舗を対象とした「2016年度 ピタットハウス接客コンテスト」の首都圏・北陸大会本選を、同社本社(東京都中央区)等で開催した。今回で15回目。

 全国6ブロック(北海道、東北、首都圏・北陸、中部・東海、関西・中国・四国、九州・沖縄)ごとに予選・本選を行ない、それぞれ「エリアチャンピオン」1名を決定。エリアチャンピオンの接客ロールプレイングの動画を、同社ネットワーク店舗向けのイントラネット上にアップロードし、各社の投票で「グランドチャンピオン」を選出する。エリアチャンピオンの動画は、コンテスト終了後もイントラネットに残す。昨年度より動画を残しており、今年度はFC加盟店の参加率が上昇したほか、各店舗からは「動画を活用したことにより社内の研修レベルが上がった」「ツールの活用やトークでの展開など、自分に合った接客スタイルを選んで参考にできた」などの声があがり、コンテスト参加者が月間の成績優秀者に入ってくるなど成果が表れているという。

 16年度は、8月より「賃貸」「売買」部門に分けて募集を開始し、約900人(賃貸約650人、売買約250人)のエントリーを得た。10月より予選、本選を順次開催している。首都圏・北陸大会では予選に約700人が参加、本選には約30人(賃貸約20人、売買約10人)が選出された。

 また、審査内容に、本年度から事前のメール問い合わせ時のやりとりを追加。本部より参加者に向けて一斉に物件問い合わせメールを送信し、参加者は取扱物件のうち1物件について返信するルールとした。会場ではピタットハウス本部の社員をメールでやりとりした客に見立て、店舗における初回接客をテーマにロープレを実施。参加者は、事前に用意した物件資料数点をもとに、顧客の仕事や生活の環境、資金状況、物件のニーズを聞き出し、潜在需要の引き出し、新たな選択肢の提案などを行なった。審査員はFC加盟店の社長2人、本部役員1人で構成。キャリアによる優劣が出にくいよう、商談の環境づくり(感じの良さ、信頼度)、ヒアリング(ニーズの引き出し、共感)、プレゼンテーション(サインのキャッチ、メリット・デメリットの提案)、スキル(正確さ、エリアの特徴、分かりやすい説明)を総合的に判断した。

 エリアチャンピオンは11月中旬、グランドチャンピオンは12月に各店舗からの投票を経て、17年1月に決定。同年4月の同ネットワーク経営方針説明会で表彰する予定。


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