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ホテル事業が順調。20年までに4,000室、売上高150億円目指す/サンフロンティア不動産

 サンフロンティア不動産(株)は8日、2017年3月期第2四半期決算説明会を開催した。

 当期(16年4月1日~9月30日)の連結売上高は189億600万円(前年同期比47.1%増)、営業利益51億7,400万円(同45.4%増)、経常利益48億4,000万円(同45.0%増)、当期純利益34億2,000万円(同25.9%増)と、過去最高益を更新した。

 不動産再生事業は、引き続きリプランニング事業が順調に推移。販売物件11棟のうち2棟の中長期案件を除く9棟の平均事業期間は312日、当期末在庫は44棟。売上高165億1,400万円(同51.0%増)、セグメント利益56億100万円(同54.6%増)となった。

 仲介事業では、賃貸仲介において都心5区を中心に拠点ごとの担当が土地勘を生かしたテナント斡旋に取り組むなど収益に貢献したものの、売買仲介において不動産市況の環境変化に対する対応の遅れから成約件数が伸びず、売上高69億800万円(同24.0%減)、セグメント利益5億5,300万円(同32.1%減)とともに減少した。

 一方、新規事業のホテル事業や貸会議室事業は順調。中国の春秋グループとの春秋ブランド「スプリングサニー」の1号店が4月のオープン以降稼働率96%超の高水準で推移。貸会議室事業では4拠点目を開設し、リピーターや紹介が着実に増大、収益に貢献した。

 今後は、ホテル事業やインバウンドの強化などにおける現業の拡大、資本参加や業務提携によるM&A、インドネシアやベトナムでの海外展開を成長戦略の「3本の矢」として「フローとストックの両足で立つビジネスモデル」の確立を目指す。

 同社代表取締役代表の堀口智顕氏は「新規事業のホテル事業が計画以上に順調。2020年までに4,000室の稼働で売上高150億円、利益率15%以上を実現したい」と抱負を述べた。

 なお通期では、連結売上高410億円、営業利益85億円、経常利益82億円、当期純利益56億円を見込む。


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