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賃貸不動産等への積極的な投資により8期連続増益を達成/大和ハウス工業

 大和ハウス工業(株)は14日、2017年3月期第2四半期決算説明会を開催した。

 当期(16年4月1日~9月30日)の連結売上高は1兆6,987億8,800万円(前年同期比10.6%増)、営業利益は1,456億1,500万円(同11.6%増)、経常利益は1,434億円(同11.1%増)、当期純利益は960億4,600万円(同3.6%増)となった。いずれも過去最高を更新。決算概要については9日のニュースを参照。

 当期は不動産開発に814億、設備投資に288億、M&Aに2億、計1,106億円の投資を実施(通期は3,000億円の計画)。販売物件の減少によりマンション事業の売上高は前年同期比18.1%減となったが、賃貸等不動産への積極的な投資により、傘下のJREIT等への物件売却売上高が増加。そのほか賃貸住宅・商業施設・事業施設事業が順調に推移し、7期連続での増収。また、売上高の増加に加え、原価率が前年同期比0.6ポイント改善したことなどにより営業利益も8期連続増益を達成した。
 
 戸建住宅事業については、売上高1,926億円(前年同期比2.0%増)、営業利益74億円(同18.8%減)。受注戸数3,855戸(同131戸増)・受注高1,367億円(同6.6%増)。「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」がけん引し、15年3月期で全受注棟数の17%だった構成比が、16年3月期で36%、当期(上期)は53%を達成。また、重量鉄骨中層(3~5階建て)の賃貸併用住宅商品「skye(スカイエ)」も好調。これらにより鉄骨系の1棟単価が前年通期3,360万円から当期(上期)は3,450万円にアップした。

 なお、そのほかの受注高については、集合住宅が受注戸数2万2,826戸(同1,693戸増)・受注高2,660億円(同1.6%増)、マンションが受注戸数938戸(同409戸減)・受注高413億円(25.3%減)、商業施設が受注高1,894億円(同10.5%増)、事業施設が受注高1,321億円(20.6%減)。
 通期の受注目標については期初計画を修正。戸建ては受注戸数7,400戸・受注高2,626億円、集合住宅は受注戸数4万5,100戸・受注高5,340億円、マンションは受注戸数2,240戸・受注高1,120億円、商業施設が受注高3,745億円、事業施設が受注高2,855億円を見込む。


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