(株)コスモスイニシアは、エンプティネスト(子育てが終了したシニア夫婦)をメインターゲットにしたリノベーションマンションブランド「INITIA WiZ(イニシア ウィズ)」を立ち上げ、東急田園都市線沿線で3物件を同時発売した。
同ブランドは、「相手の気配を感じながらもお互い気兼ねなく過ごす」「趣味の時間を楽しむ」「リビングで心地よく過ごす」といった、子育てが終わった夫婦のライフスタイル特性を意識。東急田園都市線、小田急線、京王線などの郊外型戸建て住宅地に住むシニア夫婦が、より利便性の高い駅近くのマンションへ住み替える行動に着目し、(1)最寄り駅徒歩5分以内、(2)方角関係なく、日当たりが良好、(3)利便性がよく、緑が多い、景観が優れるなど周辺環境が良好、という条件で物件選定を行なっていく。
11月4日に発売したのは、「宮前平ガーデンハウス」(「宮前平」駅徒歩2分、全73戸、1995年築。専有面積65平方メートル、2LDK+DEN、5,380万円)、「宮崎台プラザビル」(「宮崎台」駅徒歩1分、全136戸、1981年築、専有面積68平方メートル、2LDK、4,980万円)、「梶ヶ谷プラザビル」(「梶が谷」駅徒歩3分、全147戸、1982年築、専有面積70平方メートル、2LDK、4,480万円)の3物件。
夫婦2人での使用を前提に、部屋数を減らし、各居室に十分な広さを確保し、光と風が充分取り込める間取りとした。DENや土間などの趣味空間を設け、居室は足ざわりのいい挽き板のフローリングを採用。リビングには床暖房を新設した。また、廊下収納やヌックカウンター、ラック収納、ギャラリーウォールなどもあらかじめ設えた。居室は引き戸を多用し、お互いの気配を感じながらそれぞれが過ごせる空間とした。直床は全て二重床へ改装しバリアフリー化。水回りも新築マンション同等品へ交換した。
同社は、沿線住宅街からのシニアの住み替えニーズに加え、DINKS層、あるいは同じ棟内居住者のリノベーションニーズも引き出していく方針。