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さいたま・浦和美園の環境タウン、17年3月にまちびらき/埼玉県住まいづくり協議会

中央住宅ではコモンスペース「つなぐ庭」を中心に街区を形成
高砂建設では地元木材「西川材」をふんだんに利用
アキュラホームでは街区の中心にコミュニティスペースを設けている

 埼玉県住まいづくり協議会は21日、さいたま市のスマートエネルギー特区となる戸建分譲プロジェクト「浦和美園E-フォレスト」(さいたま市緑区、全33区画)の記者見学会を開催した。 
 
 同プロジェクトは、さいたま市が行なう先進的なまちづくり「スマートホーム・コミュニティ事業」に採択されたもので、住まいづくり協議会の有志企業3社((株)高砂建設、(株)中央住宅、(株)アキュラホーム)が戸建住宅を建設する。

 開発地は、みそのウィングシティ・浦和東武第一地区内の集約的保留地の74街区(1,942平方メートル)と71街区(3,289平方メートル)。(1)平時に低炭素で災害時にも一定の生活を確保できる街区、(2)場所と時間の有効活用による、地域コミュニティの醸成、(3)まちづくり拠点施設である「アーバンデザインセンターみその(UDCMi)」を通じた新たな生活支援サービスの展開、を目標としており、街区については相互に地役権を設定し、コモンスペース創出と電線類地中化を図った。住宅についてはHEAT20G2(高気密高断熱化とHEMS・創エネ設備)によるスマートホームとする。価格は4,000万円台後半~5,000万円台前半。

 中央住宅(全21棟)は、コモンスペース「つなぐ庭」を中心とした街区を創出する。プランは、木の素材を生かしたデザインと、空間を意識した4パターンを用意。すでに15棟が成約済み。
 高砂建設(全6棟)は、地元埼玉の優良木材「西川材」と「外断熱二重通気工法」を組み合わせることで家全体を温度差のない環境に保ち、空気質にこだわった健康住宅。2棟が成約済み。
 アキュラホーム(全6棟)は、“ママの家事ラクに大きく貢献する”玄関やシューズクローク、ダイニングキッチン、洗面室の回遊動線を採用。街区の中心にはコミュニティスペースを設けた。2棟が契約済みとなっている。

 2017年3月までに全33棟を完成させ、まちびらきとする予定。
 
 記者会見において、さいたま市環境局環境共生部環境未来都市推進課課長の高橋 伸一郎氏は、「18年度までにさらにモデル街区を2街区を整備予定で、あわせて100棟規模のまちになる予定。引き続き、今回の3社に分譲する計画となっている」などと話した。


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