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「フロントランナー」として新たな価値を創造/三井不動産グループ

「社会構造の変化に対応し、フロントランナーとして新しい価値を創造していく」などと語った菰田社長

 三井不動産グループは24日、都内のホテルで記者懇親会を開催した。

 冒頭、挨拶した三井不動産(株)代表取締役社長の菰田正信氏は「この1年は熊本地震の発生やイギリスのEU離脱、米大統領選でのトランプ氏勝利など、想定外の出来事が多く発生した。国内経済に目を向けると、緩やかな景気回復基調が続いているものの、活力に欠けているのは否めない。政府が目指す20年までの名目GDP600兆円への引き上げに期待したい。力強い回復のためには、成長戦略の実行が不可欠。民間企業として、積極的に事業を展開して成長戦略を支えたい」などと述べた。

 不動産マーケットについては、「住宅市場は、住宅ローン低金利の継続などを背景に、都心や駅近など好条件の物件の売れ行きが好調である一方、郊外では物件によってお客さまの検討が長期化するなどしているため、状況を注視したい。オフィスは、省エネ対策やBCP対策などのニーズが強く、今後も需要拡大が続きそうだ。16年度は中間期時点の最高益を達成してはいるが、人口減や高齢化、IoT、シェアリングエコノミーなど、社会構造の大きな変化に今後も対応しなければならない。当社グループはフロントランナーとして、新しい価値を創造していく」などと語った。


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