(株)桧家ホールディングスは、新しい全館空調システム「Z空調(ゼックウチョウ)」を9日に発売する。
同商品は、個別空調だと温度差が生じる廊下、玄関、トイレなども含めて、家全体を一定の温度に保つことができる冷暖システム。ヒートショックをはじめ、冷え性、睡眠障害など健康面でも有効で、従来の約半額となる価格で提供する。
同社の既存技術である高気密・高断熱と24時間換気によって、空調性能を最適化。2階建て45坪程度までの住宅であれば、天井ビルトイン式エアコンを各階に1台設置するだけの高効率な冷暖房を実現する。24時間つけたままでも、月々の電気代は通常のエアコンとさほど変わらず、コストパフォーマンスに優れている。
同社では実験棟で1年にわたり、室温と消費電力を計測。その結果、冬は外気温がマイナス5度の時も20度以上、夏は外気温が35度の時も26度程度の室温を保つことが分かった。
1日の開催された同商品の発表会で、同社代表取締役社長の近藤 昭氏は「従来の全館空調システムは200万~250万円ほど導入コストがかかり、電気代も月3~4万円と高額だったため、一部の富裕層しか導入できなかった。当社の商品でより多くのユーザーに全館空調を広めていきたい」などと話した。
販売価格は111万円~(税込み)。販売目標は「低コストの全館空調システムをより多くの人に広めるために、外販も含めて、2020年までに年間1万棟の設置を目指す」(近藤氏)と言う。
なお、ヒキヤグループでは、17年6月30日までの間限定で「『Z空調』無料搭載キャンペーン」を実施する。
同商品のCM発表会では、イメージキャラクターを務める俳優の斎藤 工氏がゲストで登場、撮影時のエピソードなどを話した。

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