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23区のビル市場、景況感の改善が継続/東京ビル協調査

 (一社)東京ビルヂング協会はこのほど、2017年1月期の「ビル経営動向調査」を発表した。同協会会員を対象に、最新の賃料水準と空室率について、四半期ごとにアンケートしているもの。今回の調査対象は247社、回答会社数は144社。

 東京23区の坪当たり賃料水準(共益費込み)は、上限2万6,799円(前回調査比109円下降)、下限1万8,171円(同227円上昇)と、ほぼ変動なし。都心5区すべてが高水準で安定している。

 平均空室率は、23区平均が3.3%(同変動なし)と、極めて低い水準が続いている。都心5区は、千代田区が2.2%(同0.3ポイント下降)、中央区3.2%(同0.1ポイント下降)、港区3.8%(同0.1ポイント上昇)、新宿区4.4%(同0.1ポイント上昇)、渋谷区1.7%(同0.2ポイント上昇)。都心5区以外も平均で5.0%(同0.2ポイント上昇)だった。

 3ヵ月前と現在とを比較した賃料水準景況感指数は、12.2(前回調査:12.5)と2ケタのプラスになり、景況感の改善は維持。3か月後の指数についても、9.1(同:7.7)とプラスを維持している。空室景況感指数については、3ヵ月前との比較が15.2(同:16.4)。3ヵ月後も12.8(同:14.0)と17期連続で2ケタのプラスと、安定的に推移している。


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