三井ホーム(株)は9日、同社が開発した高遮音床仕様「Mute45」の販売を開始した。
同商品は同社が賃貸住宅に標準採用した「Mute50」の遮音性をさらに上回るレベルの床遮音性能「L-45」を実現した商品。独自の制振パッドを採用した特許技術「Mute50」の衝撃吸収性能と歩行感を生かしながら、下階の天井を支持する吊天井根太を新設し、その接合部材に独自の防振天井根太受金物を採用する。木造でありながら一般的に遮音性能が優れるとされるスラブ厚270mmの鉄筋コンクリート造のマンションを超える遮音性能を実現した。
子供が飛び跳ねたり、大人が素足で歩く時などに大きく下の階に伝わる鈍くて低い音である重量床衝撃音(LH)、およびスプーンなどを床に落として発生する音やスリッパで歩く音など比較的軽めで高音域の音である軽量床衝撃音(LL)の両方について、一般的な鉄骨住宅の床遮音仕様(ALC厚100mm相当)と比べ約4分の1に軽減する。
今後は賃貸住宅にオプション採用することにより、これまでの木質系賃貸住宅にはない高い遮音性を達成し、プレミアムモノコック工法による耐震等級3の高耐震性や高水準の断熱性の推進と合わせ、賃貸住宅の高い居住性の実現をしていく。
販売参考価格は1坪当たり(Mute45の施工面積当たり)約4万円。