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まるのうち保健室が実施報告。「食事」が仕事のパフォーマンスあげる/三菱地所他

 三菱地所(株)とWill Conscious Marunouchi実行委員会は9日、働く女性のためのまちの保健室「Will Conscious Marunouchi まるのうち保健室」の実施報告会を開催した。

 「Will Conscious Marunouchi」プロジェクトは、約28万人が働くオフィス街“丸の内”を通じて、女性の未来と健康を支援するもので、女性のライフプランの構築とよき選択の指標や判断材料として女性に必要な知識を「まるのうち保健室」で習得してもらい、“食”を通じたサービスや提案を飲食店、医療、研究機関などと連携を図り提供している。

 報告会では、「まるのうち保健室」を通じて調査してきた約1,300人を超える働く女性の健康に関するデータをまとめた『まるのうち保健室報告書-働く女性白書-』調査の結果、若年女性の1日にエネルギー摂取量が理想よりはるかに下回り、健康・栄養状態が危惧される状況であると指摘した。

 こうした状況を改善すべく同実行委員会は<eat><move><sleep>を軸にした仮設メソッドを設定。働く女性352名に取り組んでもらい、約1ヵ月にわたり意識・行動変容を調査した結果、課題であった朝食欠食率が28~24%に減少した。

 また新たに、筋肉・骨・関節等の運動器に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった移動機能が低下し得る状態をさす「ロコモ」度を調査した結果、内勤の女性はそうでない女性と比べ四肢の筋肉量が乏しい傾向にあること、仕事のパフォーマンスにおいて「食事をつくること」などが重要であることが分かった。
 
 報告会の冒頭挨拶した三菱地所商業施設運営事業部長の石原裕昭氏は「多くの女性に健康で気持ちよく働いてほしい。そのためにいかに女性をサポートしていくかが課題となる。今後は3年を目処に健康を維持・増進するメソッドを開発していきたい」と話した。


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