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厚木の物流施設が満室で竣工/三菱地所

「ロジクロス厚木」外観

 三菱地所(株)が開発を進めてきた物流施設「ロジクロス厚木」(神奈川県厚木市)が竣工。31日、竣工式が行なわれた。

 同社単独開発としては、「ロジクロス福岡久山」に続く第2弾。建設地は、小田急小田原線「愛甲石田」駅から徒歩約20分。圏央道・東名高速道路・国道129号線へのアクセスが良好な好立地。さらに2018年度の新東名高速道路の開通で利便性がさらに高まることが期待されている。

 敷地面積は1万4,782平方メートル。建物は、延床面積約2万9,900平方メートル、柱・梁鉄骨造の4階建て。1階に大型トラックが着車可能なトラックバースを2方面(L字型)に設置。最大3区画まで分割でき、約9,300平方メートルからの貸付が可能。床荷重は1平方メートル当たり1.5t、梁下天井有効高5.5m以上、柱スパン10m以上、全館LED対応とするなど、汎用性を高めた。各区画に荷物用エレベーター、カゴ車・パレット兼用垂直搬送機を各1~2基ずつ設置しするなど、効率的な物流オペレーションをサポートする。

 屋外にドライバー用喫煙室やトイレ等を設置したほか、各階の専有部内に休憩室や喫煙室、給湯室を設けるなど、施設内外で働く人に配慮した環境の整備にも努めた。

 竣工前に(株)三鷹倉庫と全棟賃貸借契約を締結。同社は物流のトータルサポート企業として、本業の倉庫業務からコンサルタントサービスまでを提供しており、同物件についても賃貸営業を実施。多くの引き合いを得ているという。

 設計監理を行なった(株)三菱地所設計代表取締役 副社長執行役員の竹内晋一氏は竣工式で挨拶。「好立地であることなどから、非常に引き合いが多く、満室稼動できて非常に嬉しく思っている。今後も年間2~4件の開発用地を取得していく考え。三大都市圏や九州を中心に取得しており、神奈川県内でも複数計画が進捗している」と話した。


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