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世田谷で都有地活用のサ高住開業/東建

「グレイプス用賀」外観

 東京建物グループの東京建物シニアライフサポート(株)は19日、「グレイプス用賀」(東京都世田谷区、住戸数120戸)を開業する。

 東急田園都市線「用賀」駅徒歩7分、「桜新町」駅徒歩9分に立地する、旧東京都交通局職員寮跡地を活用した都の福祉インフラ整備事業の第1号案件。東京建物シニアライフサポートが期間50年の定期借地権で土地を借り上げ、認可保育所と福祉施設を併設したサービス付き高齢者向け住宅を開発した。

 敷地面積3,525.88平方メートル、鉄筋コンクリート造地上6階建て。1階には社会福祉法人崇仁会運営の認可保育所と(株)やさしい手運営の看護小規模多機能型居宅介護事業所、さらに東京建物シニアライフサポートの直営による訪問介護事業所、居宅介護支援事業所を開設。入居者と地域住民に福祉サービスを提供していく。共用部にはラウンジやシアタールーム、娯楽室などさまざまな施設を用意し、入居者の充実した生活をバックアップする。

 住戸は、身体の状態に合わせた暮らし方ができるよう、3~6階を「レジデンスフロア」、2階を「ケアフロア」として整備。ケアフロアでは、専用フロントを設けたり、より手厚い見守りサービスを提供できるサービスを提供し、認知症や細やかな見守り支援が必要な人も入居して生活できる環境を整備している。

 住戸は、専有面積28~73平方メートル。間取りは1R・1LDK・2LDKの3種類を用意した。月額賃料は14万2,870~42万8,250円で、その他管理費(1人入居:3万9,850円、2人入居:5万9,350円)、基本サービス費用(同:3万8,880円、同:6万6,960円)などが必要。

 4月8日からモデルルームをオープンし、これまで100組以上の来場を獲得。19日の入居開始を前に、すでに約30件の契約を締結している。出足が遅いシニア向け物件では堅調な推移だという。

 同社では今後、特定施設なども含め首都圏で50棟のシニア向け物件の供給を目標に掲げ、さらに取り組みを進めていく考え。

グランドピアノが備えられたラウンジ
テラスでは、健康増進などに効果がある園芸プログラムを行なう計画


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