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「スマート内覧」、業者の過半数が「便利」

 (株)ライナフと三菱地所ハウスネット(株)は8日、「スマート内覧」の実施報告調査を発表した。

 スマート内覧とは、ライナフが開発した携帯端末の操作または音声通話で玄関の解錠が可能なIoTデバイス「NinjaLock」と、物件ごとの公開ウェブカレンダーを連動させるサービス。内覧希望者は予約した日時に現地に行けば、自分で物件を解錠し自由に内覧できる。
 三菱地所ハウスネットは2016年10月より、同サービスを賃貸マンションに導入している。

 調査期間は16年10月~17年4月。調査物件は東京23区に立地する賃貸マンション「パークハビオ」「ザ・パークハビオ」13棟のうち、「NinjaLock」を設置した空室住戸。対象者は、スマート内覧を利用し内覧の案内をした不動産仲介業者合計55社。

 「内覧件数比較」では、同サービス導入物件は、導入していない物件に比べ平均して約1.2倍の内覧件数があった。「曜日別、時間別の内覧動向」からは、不動産仲介業者の定休日が集中する火・水曜日や、18時以降の内覧ニーズも強いことが分かった。

 仲介業者に対して「スマート内覧が便利か、不便か」と質問したところ、「便利」(52%)、「どちらでもない」(36%)、「不便」(12%)という結果に。便利な点として「予約の手間、鍵取得の手間が削減される」といった意見が挙がった。また、個人内覧者は、「便利」(75%)、「どちらでもない」(17%)、不便(8%)に。「時間の自由さ、営業をかけられない気楽さ」等の意見が挙げられた。

 「セルフ内覧でも入居判断が可能か」という個人内覧者向けの質問では、「入居判断ができると感じた」(83.3%)、「入居判断ができると感じなかった」(17%)という結果となった。


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