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ABW導入で社員の健康観まで向上/CBRE

 シービーアールイー(株)(CBRE)は25日、メディアセミナーを開催。オフィス構築の新潮流としての「アクティビティベース型ワークプレイス(ABW)」について解説した。

 ABWとは、仕事の内容や目的に合わせて、さまざまなタイプのスペースから働く場所や机などを選ぶ働き方を指す言葉。同社は、ABWを導入したCBRE東京本社で働く従業員を対象に、働き方に関する調査を実施。ABWがどのように社員の働き方や意識を変えたかについて検証した。

 ABW導入による効果については、「固定席型のオフィスと比べ生産性が向上した」とする回答が導入直後(2014年)で76%、3年後(17年)には84%まで増加した。また、70%の回答者が「自分と同じ部署・他部署の同僚と容易にコラボレーションできる機会が増えている」と答えたという。

 また「現在のオフィスは、自分の健康やハピネスに良い影響をもたらしている」と回答した人が導入直後は59%だったのに対し、3年後は84%と向上。働き方が変化するとともに、健康観=ウェルネスに対する意識も向上したことが分かった。新入社員を対象に行なった調査では、「オフィス環境は入社を決めた理由の一つである」と回答した人が、導入前が20%だったのに対し、3年後は80%となり、ワークプレイスが会社を決める際の重要なファクターとなっていることが明らかとなった。


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