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東横線跡地再開発の保育施設、10月開園

保育施設が入居するA棟外観イメージ

 東京急行電鉄(株)は7日、「渋谷代官山Rプロジェクト」において計画を進めていた保育施設の概要を発表した。

 「渋谷代官山Rプロジェクト」は、東横線の地下化に伴ってできた地下線路上部の旧線路跡地に、2つの建物を建てることで、2017年4月28日に開業した複合施設「渋谷ストリーム」、渋谷川沿いの遊歩道から代官山にかけて新たな人の流れを創出する計画。保育施設が入居するA棟は敷地面積724平方メートル、延床面積1,282平方メートル、鉄骨造地上3階建て。B棟は敷地面積1,132平方メートル、延床面積4,370平方メートル、鉄骨造地上7階建てで、ホテル(「渋谷」駅側1~7階)、事務所(「代官山」駅側2~6階)、店舗(「代官山」駅側1~2階)で構成する。

 渋谷区では17年4月時点で266人の待機児童がいるなど、保育施設の増設や定員拡大などの対策が求められており、同計画地周辺の新橋地区は区の保育施設整備重要地域にも指定されている。今回新設する保育施設は、こうした地域のニーズに応えることが目的。

 名称は保育所型認定こども園「渋谷しぜんの国こども園(仮称)」、定員は114名。多様な体験創出や地域と身近な子育て環境の実現を目的に、同計画のホテル宿泊者との国際交流ができるカリキュラムを用意し、1階には地域住民が立ち寄れるカフェや子育て支援スペースを設ける。開園は、2018年10月1日の予定。

 なお、B棟内のホテル名称を「MUSTARD HOTEL」に決定した。「街を楽しむための『隠し味』のような存在になりたい」という意味が込められている。ホテルの詳細は、17年11月20日付のニュースを参照。


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