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分譲地のコミュニティ活性化へ「運動会」

両分譲地の住民160人超が参加した

 ポラスグループの(株)中央住宅は17日、同社が2016年に分譲した「オランジェ新松戸」(千葉県松戸市)の住民コミュニティの活発化を図るため「交流運動会」を開いた。

 同分譲地は、松戸市の小中学校跡地の有効活用を公募型プロポーザルで募集し、同社の提案が採択されたプロジェクト。小学校跡地で子育て世帯をターゲットに開発した「スタイル育」(総戸数38戸)と、徒歩数分離れた中学校跡地で多世代居住を目指して開発した「スタイル絆」(総戸数61戸)の2分譲地で構成する。今回の運動会も、中学校の校庭跡地を活用した市民グラウンドを利用した。

 これまでも、両分譲地では景観づくり等のワークショップを行なっていたが、今回2つの分譲地の交流を目的に合同のコミュニティイベントを企画。同社と同分譲地の住民で構成する景観協定運営員会のメンバー、NPO越谷市住まい・まちづくりセンターや大妻女子大学家政学部ライフデザイン学科の甲野 毅研究室の学生らが企画段階から協力。住民から意見を募ったところ、「体を動かしたい」「健康づくりがしたい」といった声が目立ったことから、運動会を行なうことになった。

 運動会には「育」からは27世帯、「絆」は22世帯、大人・子供合わせて地域住民約160人が参加。「育」に住む小学校チームと、「絆」に住む中学校チームに分かれて玉入れや綱引き、リレーなどを行なった。参加者の1人は、「子供たちが喜んでいる姿がいいですね。またこういう機会があれば積極的に参加したい」と話していた。結果は中学校チームが勝利した。

 企画に協力した越谷市住まい・まちづくりセンターの代表理事・若色欣爾(わかいろ・きんじ)氏は「こうしたイベントを、徐々に住民主導にしていき、2つの分譲地だけでなく周辺自治会などまち全体への波及効果にも期待したい」などと語る。司会や運営を手掛けた大妻女子大の学生も「住民の方々が協力的で、楽しんでくれたのがよかった。まちづくりへの関心が高まりました」と話した。中央住宅では、今後も継続的に同分譲地のコミュニティ形成促進に協力していく考え。


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