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東小金井の社宅を学生向け国際シェアハウスに

「シェアリエットS東小金井」外観

 (株)ジェイアール東日本都市開発はこのほど、外国人留学生向けシェアハウス「シェアリエットS東小金井」(東京都小金井市、全70室)を竣工。20日、報道関係者に公開した。

 JR東日本グループでは「生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)」において、「提案型賃貸住宅」の供給を推進しており、同物件もその一環。

 敷地面積約1,644平方メートル、延床面積約1,120平方メートル、階段室型で、鉄筋コンクリート造(壁式構造)地上3階建て。総戸数18戸。1980年築の東日本旅客鉄道(株)の旧社宅。JR中央線「東小金井」 徒歩8分に立地する。

 JR東日本の変電所が目の前にありファミリー向け賃貸住宅としては相場の賃料収入が見込めないこと、中央線沿線および計画地周辺には大学が多数立地していることなどから、留学生を中心とした学生向けシェアハウスにコンバージョンした。

 59平方メートル・3LDKの1住戸を、一部壁を増築するなどして、個室4室(8.9~9.4平方メートル)+共用スペースの1ユニットへ変更。内装材や設備は一新した。
 個室には、ベッド、椅子、机、シーリングライト、エアコン、クローゼットを標準で設置。共用スペースは、ダイニングスペースのほか、キッチン、トイレ、シャワーブースの水回りを設けた。生活に必要な家具・家電もあらかじめ置いている。
 また、建物入り口に近い、1階の一部を全体の共用ラウンジ「Higako Lounge(ヒガコ ラウンジ)」とし、利用時間を限定して入居者に開放する。事業計画は約15年を想定する。リーシング、運営は(株)ジェイ・エス・ビーに委託。

 家賃は4万4,500円~5万1,000円。入居者募集は2017年12月より開始しており、近隣にある亜細亜大学が10ユニット(40室)を借り上げるなど、77室中57室が埋まっている状況。入居開始は3月24日。

ユニット内の共用ダイニング
個室には家具を標準で設置


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