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三菱地所、常盤橋PJでグリーンボンド発行

 三菱地所(株)は開発中の「東京駅前常盤橋プロジェクト」のA棟建設資金を使途とする公募形式のグリーンボンド「三菱地所グリーンボンド」を発行すると発表した。総合不動産会社によるグリーンボンドの発行は国内初。

 グリーンボンドは、国際資本市場協会が定めるグリーンボンド原則の要件を満たすことで発行が認められる社債。使途は、企業や地方自治体等が環境問題の解決に資する事業(グリーンプロジェクト)に限られている。

 三菱地所グループは、開発・建設段階での環境配慮の徹底、維持管理段階での環境破壊につながる要素の削減など、事業全体での社会的な負荷軽減を目指しており、こうした取り組みをステークホルダーに認知してもらうこと等を目的に、「グリーンボンド」を発行することとした。

 常盤橋プロジェクトは、東京駅周辺で最大となる総敷地面積約3.1haに及ぶ大規模複合再開発。建設資金の使途となるA棟は、地上40階建て、高さ212m、延床面積約14万6,000平方メートルのオフィス・店舗からなる複合ビル。2021年4月末に竣工予定。

 先行整備する約3,000平方メートルの広場では、日常的な賑わいと憩いの場を創出するとともに、災害対策・環境負荷低減に向けた先進的な取り組みを実施する予定で、広場内には日本橋川沿いの親水空間、芝生空間、建物とダイレクトにつながる外階段等を整備する予定。また、環境負荷低減に関わる各種取り組みにより、国内の都心複合開発プロジェクトでは初となる「SITES」の認証を目指していく。

 グリーンボンドの発行年限、発行額は未定。発行時期は6月末頃の予定。


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