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北陸初の三井ガーデンホテル、金沢で開業

「三井ガーデンホテル金沢」外観。1階は町家の縦格子をモチーフにデザインした

 三井不動産(株)と(株)三井不動産ホテルマネジメントは11日、北陸エリア初出店となる「三井ガーデンホテル金沢」(石川県金沢市、客室数158室)を開業する。

 JR北陸本線「金沢」駅徒歩約17分、北鉄バス「南町・尾山神社」停留所徒歩約2分。金沢城や兼六園といった観光スポットからも徒歩圏となる金沢市街中心エリアに立地する。鉄骨造地上13階地下1階建て。

 かつて町家だった地の趣を残し、金沢の伝統文化を現代的にアレンジしたデザインや素材を随所に取り入れた。
 1階外観は、町家の縦格子をモチーフにデザイン。ロビースペースでは金沢城下の石畳を模した石貼りの床に加賀友禅をイメージした組子の光壁など、金沢の風情を演出した。さらにホテル内各所に、「オルタナティブな金沢」をテーマに金沢とゆかりのある12名の工芸作家や気鋭のアーティストによる作品も多数展示している。
 客室は、加賀友禅柄のパッチワークアートによるヘッドボード、武家屋敷の石畳や金沢城の石垣をイメージした床面仕上げを採用し、輪島黒漆風素材や加賀五彩カラーの張地仕上げの家具などを配した。
 最上階の13階には、日中は金沢城公園や兼六園の景観、夜は金沢市街の夜景を楽しむことができる人工温泉の展望大浴場も設置した。また1階のレストランは、石川県の食文化の魅力を発信するブランド「能加万菜(のうかばんざい)」とコラボレーションし金沢ならではの海の幸、朝採れの新鮮な加賀野菜など、旬の地元食材を使った日本料理を提供する。

 客室タイプは、全室21平方メートル以上でツイン・ダブルを中心に、2名以上での宿泊が可能な8タイプを揃えた。

 8日に開催した内覧会で挨拶した三井不動産ホテル・リゾート本部ホテル事業部長の小田 祐氏は「館内に入った瞬間に“金沢らしい場所に来た”、そう思ってもらえる施設を目指した。地域に根差した体験をテーマに、金沢のおいしいおばんざいを中心とした朝食メニュー、金沢の風景が楽しめる展望風呂なども用意した」などと抱負を語った。
 また、同ホテル総支配人の樋元 誠氏は、「観光に訪れる女性客をメインターゲットに、初年度の今年は8割程度、2年目に8割半ばくらいの稼働率を目標にしている」などと述べた。

「デラックスツイン」加賀友禅柄のパッチワークアートや加賀五彩カラーの張地仕上げの家具などを配した
「スーペリアツイン」


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