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市場価格に管理の質を反映させていく/管理協

「マンション管理の評価をマンションの市場価格に反映させる仕組みを構築し、持ち主に管理の重要性を認識してもらうことで、管理組合や管理会社の増収につなげたい」と話す岡本氏

 (一社)マンション管理業協会は17日、第一ホテル東京(東京都港区)にて新年賀詞交歓会を開催。協会関係者、国会議員など多数の来賓が参加した。

 冒頭、挨拶に立った同協会理事長の岡本 潮氏は、同協会の2019年の主要課題を「管理組合の財政の健全化」、「管理会社の経営の安定化」、「マンション管理が市場価格に反映される仕組みづくり」とした。「居住者、区分所有者の高齢化による管理組合の収入減少や、建物の高経年化による修繕費等の支出の増加により、管理組合の会計は逼迫している。それは管理会社の経営にも影響するため、抜本的な増収策を検討する必要がある。マンション管理の評価を市場価格、流通価格に反映することで、区分所有者に“適切な維持管理は居住価値、資産価値を高める”と認識していただければ、管理組合の増収への道が開かれる」(岡本氏)。

 来賓代表として挨拶した国土交通省大臣の石井啓一氏は、「わが国のマンションストックが約644万戸となる中、築40年を超えるストックは73万戸と総数の約1割を占める。国土交通省においては、マンション標準管理規約の改正や、管理業務の実態に対応したマンション標準管理委託契約書の改訂に取り組んできた。引き続き協会と連携をしながら適性の管理に向けた施策の充実に取り組みたい」と話した。


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