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全館空調システムを定額制リフォームメニューに

 三菱地所ホーム(株)は28日、同社独自の全館空調システム「エアロテック Fit」をメニューに盛り込んだ定額制リフォーム「エアロテックFitリフォーム」を発売した。

 「エアロテックFit」は、これまでよりも小規模な住宅により安価に搭載できる同社独自の全館空調システム。100平方メートル前後の住宅の最大冷暖房負荷にあわせて冷暖能力を設定し、低能力運転時に高効率で運転できるようチューニングしている。また、室外機を従来の2台から1台に減らすことで、販売価格を約12%下げ、小規模な敷地やマンションでも導入できるようにした。

 今回の定額制メニューは、戸建てに住んでいるが1階での生活が中心になってきたシニア層や、既存住宅を購入しリフォームを検討する一次取得者層を対象に開発した。

 「エアロテックFit」の搭載に加え、解体処分などの「基本工事」、同社グループの新築住宅などで採用されているシステムキッチンなどを導入する「設備・仕様」、インテリアコーディネーターによる「カラースキーム提案」をセットとして定額で提供する。

 シニア層向け(戸建て)は、次世代省エネルギー基準以上の20坪の木造住宅の1階のみリフォームを参考プランとし、790万円(税別)とした。中古住宅を購入してリフォームをする場合は、戸建て<次世代省エネルギー基準以上の30坪の木造住宅>の1・2階のリフォームで910万円(同)、マンション<次世代省エネルギー基準以上の70平方メートル>のスケルトンリフォームで1,075万円(同)。

 販売エリアは首都圏(一部地域を除く)で、対象住宅は木造住宅 (2×4工法、在来工法)とマンション(その他は相談)。2019年度は、エアロテック全体で30件の販売を目指す。

 同日開催の記者発表会において、同社代表取締役社長の加藤博文氏は、「中古住宅市場は延床面積100平方メートルほどの戸建住宅や、専有面積70平方メートルのマンションなど、比較的コンパクトな物件が多く流通している。こうした既存住宅を購入しリフォームする層が『エアロテックFitリフォーム』のターゲット」と話した。


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