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SWC実現へ、入居者に健康促進サービス提供

「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」

 大和ハウス工業(株)は14日、神奈川県藤沢市で建設中の戸建分譲住宅地「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」(全114区画)において、各入居者向けにIoT、AIを活用した健康促進サービスの提供を開始。同日、まちびらきを行なった。

 小田急江ノ島線「藤沢本町」駅より徒歩3分。神奈川県立藤沢高等学校の跡地に開発するもので、開発総面積は約2万6,797平方メートル、住戸区画面積は約1万5,522平方メートル。神奈川県のプロポーザルで15年4月に同社が事業者に選出され、17年3月に造成工事に着手。多様な世代が健康で安心して暮らせる「スマートウェルネスシティ」をコンセプトに、戸建住宅のほか、地域コミュニティの拠点となる公園、集会所などを整備。そのほか、保育施設・店舗を併設した集合住宅も建設する計画。

 入居者向けの健康促進サービスとして、ソニーネットワークコミュニケーションズ(株)が提供するパーソナルヘルスプロモーションサービス「FAIT(ファイト)」を導入。
 各戸に3台ずつ、ウェアラブルデバイス「FAITタグ」を配布し、入居者の毎日の食事・睡眠・運動内容などを記録。また集会所には、タブレットと専用のスポーツセンサーを活用し、ゲーム感覚で体力機能を測定できる「FAITステーション」も設置した。記録したデータは、クラウドサーバーに集約されるため、自宅のテレビ等で確認できるほか、AIによって各入居者に合ったトレーニングメニューが提案される。同メニューは、同分譲地内の公園に設置された健康遊具(一部)や、敷地内のウォーキングコースの利用を想定したものだという。

 同分譲地は、18年1月に販売開始。販売状況については、現時点で49区画が契約済み。属性は、30歳~40歳代のファミリー層、シニア層が中心。販売価格は、建築条件付き宅地で2,990万~4,260万円、分譲住宅で6,690万~8,580万円。
 同日のまちびらき記念式典に出席した、同社取締役常務執行役員の大友博嗣氏は、「“人生100年時代”を見据え、人々が住みながら自由に、そして自然に健康になるようなまちづくりに向け、今後もさまざまな取り組みを行なっていきたい」などと述べた。

 なお同日、同分譲地が神奈川県の支援制度である「環境共生都市づくり事業」に認定されたことも発表。同社では2件目の認定となる。居住者の健康管理を促進する「スマートウェルネスシティ」として取り組みが評価された結果だという。

健康促進サービス「FAIT(ファイト)」。右が各住戸に配るウェアラブルデバイス。集計データは各々のタブレット等で確認できる
分譲地内の公園に設置された健康遊具。こうした遊具を活用したトレーニングメニューをAIが提案する


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