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BELCA賞、霞が関ビル等10件を表彰

表彰式の様子

 (公社)ロングライフビル推進協会(BELCA)は20日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で第28回「BELCA賞」(選考委員会委員長:内田祥哉東京大学名誉教授)の表彰式を執り行なった。

 ビルのロングライフ化に寄与することを目的とした表彰制度。長期使用を考慮した設計で建設され、適切に維持保全されている建築物を「ロングライフ部門賞」として、社会変化に対応したリフォームを行ない価値向上が図られている建築物を「ベストリフォーム部門賞」として、それぞれ表彰する。

 ロングライフ部門では、日本初の超高層ビルである「霞が関ビルディング」(東京都千代田区、1968年竣工)など5件を表彰。ベストリフォーム部門では、展示物を美しく見せるために展示ケース同士の映り込みの問題点を解決し、さらにケースの湿度環境の改善・免震化等を行なった「MOA美術館」(静岡県熱海市、竣工1981年、改修2017年)など5件を表彰した。
 選考委員会委員長の内田氏は、「年々応募作品のレベルが上がっており、入選した建築物以外にも素晴らしい建築物がたくさんあった。これまで表彰した建築物は260件を超える。今後の応募にも期待したい」などと総評した。

 同日、総会と同協会設立30周年および第28回BELCA賞の祝賀会兼懇親パーティーも開催。
 パーティーには、国土交通省大臣官房審議官・小林 靖氏など多くの関係者が集った。冒頭、同協会代表理事(会長)の押味至一氏(鹿島建設(株)代表取締役社長)は、「当協会は平成元年に設立しました。元号が令和となった今年、30周年を迎えることができたことに感謝致します。これはひとえに、会員の皆さまや国土交通省など関係各所のご支援・ご指導の賜物です」と感謝の意を述べた。

協会設立30周年の感謝の言葉を述べる押味会長


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