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地所H、新宿にCLT使用の新モデルハウス

モデルハウス外観。2階床にはCLTを使用。石積み調の壁柱も設け、水平・垂直ラインが際立つ外観デザインにした

 三菱地所ホーム(株)はこのほど、富裕層向け新築注文住宅の旗艦ブランド「ORDER GRAN(オーダーグラン)」のモデルハウスを総合住宅展示場「ハウジングステージ新宿」(東京都新宿区)に開設。5月30日、報道陣に公開した。

 「ORDER GRAN」は、富裕層への訴求強化を目的に、2016年4月より販売を開始。予想販売価格は6000万円~。モデルハウスは、JR山手線「新大久保」駅より徒歩2分に位置。地上2階建て、延床面積約223平方メートル。

 「JAPANESQUE(ジャパネスク)」をテーマに、現代の住宅技術と和の伝統手法を融合したモダンなデザインを採用した。建物2階の床面には、厚さ約200mmの国産CLT(直交集成板)パネルを使用し、軒下空間を創出。また、石積み調の壁柱も設け、水平・垂直ラインが際立つ外観デザインに。1階リビングの天井に日本の屏風をイメージし手作業による箔塗装を施すなど、内部のデザインにもこだわった。また、階段に接する壁にはプロジェクトマッピングによるデジタルアートを投影。居住者のヒーリング空間として提案する。

 同日会見した同社代表取締役社長の加藤博文氏は、「CLTはまだ認知度が低いが、日本の林業活性化のためにも、利用促進に取り組まなくてはならない。コスト的に問題がある一方、住宅デザインの面では新たな可能性を秘めている。同モデルハウスを通じて普及を続けていけば、いずれ商業ベースに入っていくだろう。今後も住宅商品の高付加価値提案の一つとして、CLTを積極的に活用していきたい」などと述べた。

リビング。大開口を実現し、開放感ある空間に
階段に接する壁にプロジェクションマッピングを導入。「和」をイメージしたデジタルアートが投影される


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