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三井不、商業施設の空調をAIで自動制御

画像解析を活用した空調の自動制御概念図

 三井不動産(株)と(株)竹中工務店は29日、「三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス」(名古屋市港区)に、AI技術を活用した省エネルギー空調制御システムを導入した。

 同システムは、(1)画像解析を利用した制御、(2)館内人数予測を利用した予測連動制御、(3)エネルギー需要予測を利用したエアコンの高効率運転制御、の3つの機能を持つ。

 (1)では、人のたまり場となる吹き抜け空間やフードコートに設置したカメラの画像を解析して活動量を計測、さらに館内のサーモカメラを使って来館者の服装を推定して空調を自動的に制御し、快適な館内環境をつくる。

 (2)は、天気予報やイベント等の情報をAIが分析して館内人数の推移を予測する。その結果をもとに、館内のCO2濃度が基準値以下に収まる範囲で、最も効率的な外気導入を実施する。また、(3)では、天気予報等のデータをもとに翌日の施設のエネルギー需要を予測して、館内エアコンの運転を最適制御する。

 同施設の店舗棟は鉄骨造地上4階建て、延床面積約12万4,700平方メートル。


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