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20年竣工「東京ワールドゲート」を想定し震災訓練

「帰宅困難者支援施設運営ゲーム」を用いた図上シミュレーション訓練の様子

 森トラスト(株)は4日、2019年度秋季震災訓練を実施した。

 東京の国際拠点として多くの開発が進む虎ノ門・神谷町エリアの地域防災機能の強化に向け、20年に竣工を控える大規模都市開発「東京ワールドゲート」(東京都港区)を受け入れ施設に想定し、帰宅困難者対応シミュレーション訓練を行なった。
 「東京ワールドゲート」は、虎ノ門二丁目地区(虎の門病院)、ホテルオークラとともに、災害発生時には、三地区連携で計5,000人規模の帰宅困難者受入体制の構築を予定している。

 今回の訓練では、施設竣工前の段階で課題抽出、改善を行ない施工後の施設運営に生かすことを目的に、東京大学・廣井研究室が開発した「帰宅困難者支援施設運営ゲーム」を活用。帰宅困難者を、外資系企業の就業者やホテル利用者など、エリア特性を反映した形で想定し、東日本大震災時に同社グループが行なった帰宅困難者対応や、これまでの実地訓練で得られたノウハウを生かしながらシミュレーションした。

 同訓練により、同社では多様性配慮の視点を取り入れた帰宅困難者対応や、それに向けた一時滞在者同士の共助が促される仕組みづくりの必要性、受入施設間の地域連携に向けた課題が知見として得られたとしている。

 そのほか災害時情報共有システムを用いた初動対応・情報共有訓練も実施した。


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