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飲食ビルのメリット生かしたシェアスペース/東建

「TIME SHARING 五反田II」。前方にスクリーンとステージを備えた
ビル内の店舗やあどばるのケータリングサービスを活用し、簡単に食事をオーダーできる

 東京建物(株)は5日、(株)スペースマーケット、(株)あどばるとの協業によるシェアスペース「TIME SHARING 五反田II」を、都市型コンパクト商業施設「FUNDES五反田」(東京都品川区)内にオープンした。

 2018年11月、スペースシェアリングプラットフォームを運営するスペースマーケットと資本業務提携。東京建物が所有するビルの遊休スペースをシェアキッチンにするなど、協業を進めてきた。「TIME SHARING 五反田II」もその一環。五反田エリアはスタートアップやベンチャー企業が集積し「五反田バレー」として盛り上がっており、シェアスペースのニーズが高いと出店を決定した。

 「FUNDES五反田」は、東京建物が手掛ける都市型コンパクト商業施設シリーズの4棟目。JR山手線等「五反田」駅徒歩1分に立地。敷地面積約178.90平方メートル、延床面積約1,498平方メートル。鉄骨造地上12階建て。8店舗の飲食店とクリニックが入居する。

 「TIME SHARING 五反田II」は9階に出店。延床面積121平方メートル。デスク、チェアのほか、ステージや音響、プロジェクター、スクリーン等を備え、会議やイベント、パーティーなどフレキシブルに活用できるシェアスペースとした。3時間から利用可能で、利用料金は1時間1万円。収容人数は着席で56人、立席で70人程度。

 運営は、レンタルスペースの開発・運営を手掛けるあどばるが行なう。ビル内に飲食店舗が多いことを生かし、シェアスペースへのデリバリーサービスを展開。スペースの利用用途に合わせて出来立ての食事を提供するなどして、他施設との差別化を図る。

 11月30日まで、オープンを記念したキャンペーンを実施。全利用者の利用料金を20%オフとする他、(一社)五反田バレー、(一社)シェアリングエコノミー協会の会員は40%オフとし、地域のスタートアップ企業、ベンチャー企業を支援する。


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