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藤沢でスマートウェルネス実現する複合施設/ミサワH

「藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業」。民間収益施設(左)と公共施設(右)を一体整備

 ミサワホーム(株)は25日、同社初のPFI事業となる「藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業」を着工した。

 同事業は、神奈川県藤沢市が2014年に策定した「藤沢市公共施設再整備基本方針」等に基づき進めている、老朽化した施設を解体し安全性を確保するとともに、機能集約・複合化による公共施設整備の一環。同市は16年に藤が岡二丁目地区での老朽化した保育園や職員住宅等の解体および跡地での公共施設と民間収益施設からなる複合施設として一体で整備するPFI事業を募集。ミサワホームが地元企業を含む4社と共同で特定目的会社「ふじがおか活々交流(株)」(統括管理:ミサワホーム)を設立し公募に参加、選定された。

 同事業は、子育て支援、健康維持・介護予防、多世代交流の3つの観点から、多世代が安心して健康に暮らせるスマートウェルネスを実現する拠点施設を建設。保育園や放課後児童クラブ、コミュニティスペース等の機能を備えた公共施設と、小児科や薬局、介護施設、フィットネススタジオ等を備えた民間収益施設を複合施設として一体で整備する。特に保育園と小児科の官民連携は藤沢市初の病児保育となる。

 敷地面積は約3,102平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建てで、施設全体の延床面積は約4,529平方メートル。

 民間収益施設は、ミサワホームが所有・運営する「(仮称)ASMACI(アスマチ)藤沢」(延床面積約1,201平方メートル)を建設。フィットネススタジオ、小規模多機能居宅介護施設等で構成する。

 同日、執り行なった起工式において、ミサワホーム開発事業部担当部長の安里宜哲氏は「当社は、医療・介護・子育て支援を中心とした複合開発を展開しており、18年には地域包括ケアシステムを構築した『ASMACI浦安』が完成した。今回のプロジェクトでは、この経験を活かし、さらに官民連携により、子供からお年寄りまで幅広い世代の人に愛される施設にしていきたい」と話した。

 竣工は2021年2月下旬、開業は同年4月の予定。

起工式後の挨拶。ミサワホーム・安里部長は左から2番目


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