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日本橋エリアにアバター100体を投入/三井不他

「newme」活用イメージ。遠隔地からアバターを介して接客を受けながら買い物できる

 三井不動産(株)とANAホールディングス(株)(ANAHD)は12月から、日本橋エリアにおいてアバターの都市実装共同事業を開始する。

 アバターは、VR、ロボティクス、センサー、ハプティクス(触覚)等、最先端の技術を用いて遠隔のロボットに接続し、自らがその場にいるように感じることができるテクノロジー。ロボットを介してモノを動かす、触れる、などの動作も可能な場合がある。

 同事業は、ANAHDが独自で開発するコミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を、オフィス・商業・住宅・MICEなどさまざまな都市機能が集積する日本橋エリアに導入。アバターの社会インフラ化および、日本橋エリアにおける新たな産業の創造につなげていく。

 ANAHDは「newme」および、アバターサービスを提供するためのプラットフォーム「avater-in」、アバター導入に関する知識を提供。三井不動産は、日本橋エリアにおける場所の提供および、同社グループのバリューチェーンを生かした導入機会の提供を実施する。

 初弾プロジェクトとして12月、「newme」での買い物体験が可能となるショップを期間限定でオープンする。遠隔地にいて日本橋まで足を運べないユーザーがアバターを活用することで、実際に現地に赴いたように接客を受けながら買い物ができるもの。 

 また、都内複数箇所におけるプロジェクションマッピングを、日本橋エリアからアバターを操作して楽しめる体験も提供。2020年1月には、日本橋で開催する体感型アート展「FLOWERS BY NAKED 2020-桜-」を、パソコン上でアバターを操作して体験できるようにするサービスを提供する。さらにビジネスシーンにおいても、宇宙ビジネスのプレイヤーの交流拠点「宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI」にアバターを複数導入。遠隔地とのコミュニケーション等に役立てる。

 20年内を目途に、同エリアで100体の「newme」を投入を目指す。


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