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京都市内の2棟の京町家を宿泊施設に再生

「紡 稲荷庵」室内

 京都市内で宿泊施設の管理・運営等を行なう(株)レ・コネクション(京都市下京区、代表取締役:奥田久雄氏)と京阪電鉄不動産(株)はこのほど、京町家を再生した1棟貸し宿泊施設「紡 稲荷庵(つむぎ いなりあん)」(京都市伏見区)・「紡 八条源町(つむぎ はちじょうみなもとちょう)」(同市南区)を開業した。

 いずれも伝統的木造軸組構法で建てられた京町家をコンバージョンした施設。空き家となり手入れされず放置されていた物件を、梁や柱は活かすなど、既存の趣を残して改装した。

 「稲荷庵」は、京阪本線「伏見稲荷」駅から徒歩4分に立地。延床面積約60平方メートル。最大定員5人。国内外からの観光客でにぎわう伏見稲荷大社至近の観光適地に立地。前庭と奥庭を配し、移り変わる四季を感じられる空間とした。宿泊料金は1泊3万円前後。

 「八条源町」は、近鉄京都線「東寺」駅徒歩15分に立地。延床面積約90平方メートル。最大定員9人。建物は築83年。正面から奥まで抜けるトオリニワや、おくどさん(竈)などを残しつつ改修。京町家の特徴の一つである「うなぎの寝床」と呼ばれる間口が狭く奥に長い独特の形状を保ったまま、独立した3部屋の寝室を設けた。宿泊料金は1泊5万円前後。

 両社は今後も共同で、年間8棟を目標に京町家再生を手掛けていく。

「紡 八条源町」室内


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