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「3電池住宅」の電力系統安定化への影響を実験

実験イメージ

 大阪ガス(株)と積水ハウス(株)は、燃料電池、蓄電池、太陽電池を備えた「3電池住宅」において、2020年4月~21年3月に居住実験を実施する。

 再生可能エネルギーが主力電源となる社会を見据え、3電池住宅の電力系統の安定化への貢献可能性を検証する。再生可能エネルギーが主力電源になった際には、供給側だけではなく、需要側でも使用電力や発電機の出力を調節して電力の需給調節をする必要がある。そこで、仮想発電所の1リソースとして3電池住宅を想定。送配電事業者からの指令を仮想的に行ない、需給バランスの維持に必要とされる調整力を提供するといった実験を通じて、生活者への影響の評価や課題の抽出も行なう。

 居住実験を行なう物件は、奈良県北葛城郡に立地。軽量鉄骨造2階建て、延床面積約138平方メートル。間取りは4LDK。燃料電池(定格出力700W)、太陽電池(定格出力5.08kW)、蓄電池(9.8kW)等を備える。居住家族人数は3人。


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