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札幌に高層ハイブリット木造ホテル/三菱地所

「(仮称)大通西1丁目プロジェクト」外観イメージパース

 三菱地所(株)は26日、高層ハイブリット木造ホテル開発計画「(仮称)大通西1丁目プロジェクト」(札幌市中央区)に着手すると発表した。

 地下鉄「大通」駅徒歩1分に位置。敷地面積約695平方メートル、延床面積約6,160平方メートル、地上11階地下1階建て。建物構造に木造を利用し、建物重量の軽減、プレハブ化等によるローコスト化・工期短縮を目指す。1~7階が鉄筋コンクリート造、3~7階については配筋付製材型枠を利用することで、ローコストでの天井の木質化を実現。8階は、鉄筋コンクリート造・木造のハイブリット造。9~11階を純木造とする。

 木を外装にあしらったデザインとし、シンボリックな木製ルーバーを採用。低炭素化に寄与する新素材の外装用炭化コルクパネルを使用することで、建物の木質化とともに環境にも配慮する。構造材には木材を約1,050立法メートル使用。その約80%が北海道産で、地元産業の振興にも貢献する。

 2021年夏の竣工後は、同社グループの(株)ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツによる、北海道第1号のホテルとなる予定。ミレニアル世代の宿泊ニーズに応え、デザインと機能性を両立した客室と、人とのコミュニケーションの場である共用スペースに重きを置いた「ライフスタイル型ホテル」とする。客室は全130室で、21年秋の開業予定。

 同プロジェクトは、国土交通省の「令和元年度 第2回募集 サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されている。


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