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大阪・茨木で燃料電池・コジェネ搭載マンション

「茨木ICO CITY」の車寄せエントランス

 三井不動産レジデンシャル(株)と野村不動産(株)は28日、建設中の大規模マンション「茨木ICO CITY」(大阪府茨木市、総戸数475戸)のモデルルームを8月1日にオープンすると発表した。

 茨木市の土地利用計画「スマートコミュニティ構想」の一環。同構想は、2008年に閉鎖した東芝大阪工場の跡地約18.5haに商業施設、分譲マンション・戸建住宅、医療・福祉施設、学校で構成する複合開発として開発を進めている。商業施設ではイオンタウンが21年春に開業するほか、追手門学院大学および同大学付属中学・高校も19年4月に開設。このほかにも災害時に避難場所になる総合公園や医療・福祉ゾーンとして日々の健康を支えるクリニック等を誘致する。

 同物件は、JR東海道線「JR総持寺」駅より徒歩14分。敷地面積は1万83.81平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上14階建て。専有面積は69.12~76.80平方メートル、間取りは2LDK+納戸、3LDK。集合住宅向けエネルギー供給サービスとして、停電対応型のガスコージェネレーション設備と受変電設備を導入。発電によって共用部に使用する電力の一部を賄うと共に、排熱をエントランスなどの冷暖房に利用する。停電の際にも、自動的に発電をスタートし、保安電源として役立てる。また、全住戸に家庭用燃料電池・エネファームを搭載。余剰電力を大阪ガスに売電できる。ガスコージェネレーションシステムとエネファームの両方を装備したマンションは、両社共に初めて、北摂エリアでも初のプロジェクトとなる。

 スケールメリットを生かして共用施設も充実。独立共用棟「フォレストハウス」には大人数によるイベント開催も見据えた屋外テラスや大開口ドアを採用。キッズスペースも併設しており、子供のいる家庭が普段使いできる。

 専有部は、南向き中心の住戸配棟で、センターオープンサッシを採用して開放感を演出するほか、ウォークインクローゼットなど収納の充実、柱や梁の張り出しの少ない空間の広がりを重視した設計が特徴となる。

 第1期販売開始は9月上旬、販売戸数は未定。販売予定価格は2,900万円台~4,800万円台、最多販売価格は3,700万円台。竣工は21年8月下旬、入居は同年10月下旬の予定。

専有部分のイメージ


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