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「事業承継」をテーマにセミナー/女性塾

「不動産業と事業承継」をテーマに講演した北澤塾長
密を避け定員50名限定でセミナーを実施した

 不動産業に携わる女性経営者や実務経験者を中心に組織する(一社)不動産女性塾(塾長:北澤商事(株)代表取締役会長・北澤艶子氏)は18日、明治記念館(東京都港区)でセミナーを開催した。

 北澤塾長が講師となり、「不動産業と事業承継」をテーマにセミナーを実施。1956年の創業時より、店舗が地元オーナーの情報交換の場としてにぎわっていたこと、そのオーナーとの縁を大切に今後も付き合いを続けたいと考え、事業承継を行なったことを振り返った。「多くの企業が後継者不足に悩んでいる」と話し、「事業承継は5年、10年と時間がかかるもの。『経営権』『資産』『理念』をきちんと受け継いでもらうため、早くから行動することが大切」とアドバイスした。

 引き続き、住宅評論家・不動産専門誌「住宅新報」顧問の本多信博氏が登壇。コロナの影響により、「生き方、働き方、住まい方の3点をセットにして物事を考えるようになった。人々はワークライフバランスをとって心を豊かにすることの大切さに気付き始めている」と話した。これからの不動産業についても言及。「不動産会社は地域の身近な“かかり付け医”であるべき。そこで働く社員も豊かな暮らしの実践者でなければならない」と話した。また、デジタル化の進展や進む“人間のマニュアル化”の話題を挙げ、「人間が人間にしかできないことをビジネスにおいてどう見つけるのか。あるいはつくり出していくのか。これこそが、これからの経営者の課題になる」と締め括った。


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