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人流データを防災対策に活用する実証実験/国交省

 国土交通省は8日、官民が連携し、大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有エリア)において、人の流れのデータ(人流データ)を取得する実証実験を行なうと発表した。

 人流データは、人がいつ、どこで、何人いるのか把握できるデータであり、防災やまちづくり、観光などのさまざまな分野における地域課題解決への活用が期待されている。

 今回の実験では、「丸の内ビルディング前」「丸の内ビルディング地下通路」(東京都千代田区)の2ヵ所に設置したセンサーで通行者を自動計測し、個人が特定できない数値形式のデータ(時刻、移動方向、人数のみを記録)を生成する。取得したデータは、同エリアの屋内外電子地図上に混雑度をリアルタイム表示する「災害ダッシュボード」と連携し、災害時の帰宅困難者が避難するための情報提供などに用いる。

 実験期間は2021年1月15日~2月14日。実験終了後は、人流データの有効性の検証や利活用促進のため、計測データをオープンデータとして公開する予定。


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