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NZでプレハブ住宅を展開/パナソニックH

試作棟の外観

 パナソニックホームズ(株)は8日、ニュージーランドでプレハブ住宅を展開すると発表した。同社における海外へのプレハブ住宅部材の供給は初。

 同社は2019年3月、ニュージーランドにおける10万戸規模の住宅供給不足解消に向け発足した政府系プロジェクト事業に採択された。現在、マイクグリアコマーシャル社(Mike Greer Commercial Ltd(以下、MGC社))と連携し、試作棟建築を推進している。ワイカト地方において、同社供給のプレハブ住宅部材を用いた試作棟の上棟工事を、20年9月29日~10月1日にかけて実施した。

 今回の試作棟は、日本国内向け大型パネル構造(F構法)の住宅部材を採用し、工場で事前にサッシ等を組み込んだ外壁パネルと、屋根、床パネルを組み立て、現場作業を最小限に抑制。施工品質の安定化をはじめ、在来工法と比較し、最大で約4ヵ月の工期短縮が見込める。
 延床面積は88平方メートル。平屋建て。間取りはベッドルーム3室、リビング・ダイニング1室、バス・トイレ付き。

 上棟工事に当たっては、コロナ禍における同国政府の入国規制のもと、同社技術者が日本からリモートで、MGC社建設担当者に建築技術指導を実施。映像だけでなく、資料共有や画面上に直接文字が書けるスマートフォン用ガイダンスアプリを採用し、準備、工事、検査・修正の各工程別に、現場の様子を画面共有しながら、工事を推進した。

 同試作棟は、内装工事・最終検査を経て、21年1月に竣工予定。今後も同国での部材供給を目指し、住宅の仕様や施工法などの検証を進めていく。

日本からリモートで建築技術指導を行なう様子


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