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23回目の全国大会、オンラインで/木耐協

「耐震社会構築に向けて取り組んでいきたい」と挨拶する理事長・小野秀男氏

 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)は14日、23回目となる全国大会をオンラインで開催した。

 開会に先立ち理事長の小野秀男氏は、「東日本大震災から丸10年、平成28年熊本地震から丸5年となる節目の年である今年はコロナ禍の中で年が明けた。現状を憂い、恐れるのではなく、今できることに注力しながら、耐震社会構築に向けて皆さんと力を合わせて取り組んでいきたい」と挨拶した。

 今回は新春セミナーとして、2つのテーマを用意。「コロナ時代のストレス対策~不安とストレスに悩まないために産業医の処方箋~」では、(一社)日本ストレスチェック協会代表理事の武神健之氏が講演を行なった。不安とストレスの関係や、ストレスによりメンタルの不調につなげないためのポイントなどを解説。眠れずとも布団の中で過ごす“床上時間”を確保すること、相談相手を持つことといった、セルフケアの方法なども分かりやすく説明した。さらに、不安やストレスとの上手な付き合い方、コロナ禍のニューノーマルの生活上手に適応している人の共通点などについても紹介した。

 神戸大学高等研究院海共生研究アライアンス長の巽 好幸氏は「世界一の変動帯『日本列島』からの試練と恩恵」をテーマに講演。日本列島の成り立ちや4つのプレートがせめぎ合う変動帯である日本列島だから生み出されてきた食文化といった話から地震予知・地震発生確率、災害観の変遷などまで、幅広い内容を、分かりやすく講演した。

 なお、毎年全国大会で実施している永年功労者表彰については、名前(社名)を紹介する形で実施した。

2つのセミナーを開催(写真は「世界一の変動帯『日本列島』からの試練と恩恵」セミナーの様子)


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