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RE100適合電気をテナント単位で導入/住友不

太陽光発電所を由来とする環境価値をテナントスペースでの使用電力に紐付ける

 住友不動産(株)は9日、芙蓉総合リース(株)と共同で、オフィスビル「住友不動産麹町ガーデンタワー」(東京都千代田区、22階建て)において、RE100適合電気を導入すると発表した。

 RE100は、企業活動に必要な電力を100%再生可能エネルギー(再エネ)で調達することを目標とする国際的なイニシアティブ。芙蓉リースグループの本社機能が入居する全スペース(16~22階部分)で、「太陽光発電所を由来とする環境価値をテナントスペースでの使用電力に紐付けるスキーム」により、RE100適合電気を導入する。

 複数テナントが入居するオフィスビルでは、個別テナントに再エネを導入することは難しい。今回の取り組みでは、芙蓉リースが保有する福島県浪江町の太陽光発電所が生み出す非化石証書を活用する予定。テナントスペースでの使用電力に対応する環境価値を、テナント使用分と紐付ける契約を締結することで、入居企業が実質的に再エネを導入することが可能となる。

 ビルオーナーの協力のもと、入居企業が自社再エネ発電所を活用し、自社賃借スペースの再エネの導入を図るのは、国内では初の取り組み。今後脱炭素を推進する企業等が、テナントスペース単位での再エネ導入を図る新たな選択肢となる。


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