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Smart City実現へ、現実世界仮想化の実証実験

 東京大学グリーンICTプロジェクト(以下、GUTP)とNTTコミュニケーションズ(株)は24日、現実世界をデジタルデータで仮想的に再現する「デジタルツイン」に関して、ビルなどの建物空間を対象に生成する技術の、実証実験を開始すると発表した。

 現在、デジタルツインを生成するアプリケーションである「デジタルツイン・アプリケーション」の構築における標準化された手法やプロセスが確立されていない。建築、設計、ビルサービスなどの分野から多くの企業・団体が参画する競争環境実現のためには、アプリケーション構築技術の標準化が急務とされている。

 そこで、実証実験を行ない、建築物にかかわるBIMデータやセンサーなどのIoT情報、位置情報などを提供する各種のデータプラットフォームを活用して、「デジタルツイン・アプリケーション」構築のための技術課題やプロセスを検討する。さらに、作成したアプリケーションを用いて、実際にデジタルツイン空間上で、現実世界にある清掃ロボットを制御するなどの実験を、NTTコミュニケーションズの共創環境である「Smart City Lab(仮称)」にて実施する。

 実施期間は9月まで。GUTPは、実証実験の成果を基に建物から収集するデータ活用手法の標準化を目指す。またNTTコミュニケーションズは、都市空間における各種データの利活用を支えるプラットフォームの提供とデジタルツインの活用を通じ、さまざまなと課題を解決するSmart Cityの実現に取り組む考え。


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