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3時間耐火構造を実現、15階以上の中大規模木造建築が可能に/住林

 住友林業(株)は3月31日、オリジナル木質部材「木ぐるみ CT」において、建築基準法で求められる上限の3時間耐火構造を実現し、15階以上の中大規模木造建築が可能となったと発表した。

 2月に梁部材で3時間耐火構造の、3月に柱部材で2時間耐火構造・3時間耐火構造の国土交通大臣認定をそれぞれ取得した。

 「木ぐるみ CT」は、木で包まれている、組み合わさった(combined)木質部材(timber)を指す。オリジナルの1時間耐火部材、2時間耐火部材に今回の3時間耐火部材を加え「木ぐるみ CT」シリーズとして名称を統一。単価が高いことが課題となっている木質耐火部材において、耐火被覆材に一般流通品であるCLTや不燃材などを使用することで、製造コストを抑えたのが特長。

 今回の3時間耐火柱の大臣認定で、W350計画(創業から350周年を迎える2041年を目標に高さ350mの木造超高層建築物の建築を目指す研究技術開構想)で試算した柱(荷重支持部の最大サイズ2,500㎜角)が実現可能となり、超高層の大規模木造建築にも応用していく。


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