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堂島にマンション・ホテル一体の超高層複合タワー

「ONE DOJIMA PROJECT」完成イメージ(発表会で披露された100分の1模型)

 東京建物(株)とシンガポールのホテルディベロッパー「Hotel Properties Limited」は8日、共同で進める大規模再開発「ONE DOJIMA PROJECT」(大阪市北区)の概要を明らかにした。

 住宅とホテルからなる超高層複合タワーを開発するプロジェクトで、住宅はタワーレジデンス「Brillia Tower 堂島」、ホテルは大阪初進出となる「Four Seasons Hotel」を誘致した。アートタウン化を目指す堂島・中之島にちなみ、“旅とアート”をコンセプトに、アート監修に美術評論家で森美術館前館長の南條史生氏を起用。同氏のキュレーションにより世界的トップアーティストが多数参画する。建物は、水の都と呼ばれた堂島エリアを象徴するべく、川の上にそびえ、「帆」をイメージさせるデザインを具現化した。

 開発地は、JR「大阪」駅から徒歩9分。敷地面積約4,828平方メートル、延床面積約8万2,566平方メートル、鉄筋コンクリート造地上49階地下1階建て。住宅フロア(総戸数466戸)は1~27階および38~49階、ホテルフロア(客室数178室)は1~2階および28階~37階。2020年8月1日に着工済みで竣工は24年の予定。

 「Brillia Tower 堂島」は、住戸専有面積30平方メートル台~230平方メートル台、天井高約2.7m~約4.0m、開口部の割合を大きくした開放的な空間を実現。共用施設は、最上階のラウンジ・パーティルームをはじめた多彩な施設を備え、約50点を超えるアート作品を各所に設置する。コンシェルジュを配置し、エントランス部分には警備員が常駐することで、24時間有人管理サービスも提供する。

 8日の記者発表で東京建物代表取締役社長執行役員の野村 均氏は、「当社のBrilliaと世界的ラグジュアリーホテルブランドのFour Seasonsが一体となった日本初の超高層複合タワーを開発する。プロジェクト名の“ONE”には住宅とホテル、旅とアート、大阪と世界などさまざまな要素を一つにする唯一無二の物件でありたいという願いが込められている。国や分野を超えた開発チームが、それぞれの気持ちを形にし、大阪の新たなランドマークになるように開発を進めていきたい」などと抱負を述べた。

「大阪の新たなランドマークになるように開発を進めていきたい」などと話す野村社長
住宅共用部イメージ


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