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「コロナが伝えたいこと」をテーマにセミナー/女性塾

 不動産業に携わる女性経営者や実務経験者を中心に組織する(一社)不動産女性塾(塾長:北澤商事(株)代表取締役会長:北澤艶子氏)は25日、オンラインセミナーを開催。昨年、地方創生大臣賞を受賞した大里綜合管理(株)代表取締役会長の野老(ところ) 真理子氏が「コロナウイルスから人類への手紙」をテーマに講演した。

 冒頭、北澤塾長は「新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、スペインかぜ以来の100年に一度の危機。決して甘く見てはいけない。この出来事は、コロナが私たち人類にどんなことを伝えているのかについて真剣に考える機会を与えてくれていると感じている。そこから学び、コロナを克服するまで皆でがんばっていきたい」と挨拶。

 大里綜合管理は、千葉県九十九里エリアで300を超える地域活動を実施してきた。道路や駅のトイレ清掃、同社で開催するコンサート、レストラン・塾の運営などを展開。長年にわたり地域に貢献してきたことが評価され、地方創生大臣賞受賞に至った。

 野老氏は、東日本大震災発災時から被災地支援も行なっており、「東日本大震災は、私たちに日本で生きることの覚悟を教えてくれた。コロナから学ぶことも多い」と言及。「『コロナだからできない』ではなく『コロナだからできることがある』と考えを変え、発生当初から社内で話し合ってきた。社内コンサートも、間を空けて座席を確保することで、いつもよりゆったりと音楽を楽しむことができる。コロナがなかったら、このような“豊かさ”に気付くことができなかったかもしれない」と話した。「目先の利益を追求するのではなく、本当の豊かさとは何かに焦点を当て、大切なことは何か、私たちに何ができるかを考えながら、仕事と地域活動に取り組んでいきたい」(同氏)。


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