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日経大阪本社跡地にホテルとテレビ局の複合施設

「大阪・大手前一丁目プロジェクト」完成予想図

 大和ハウス工業(株)は4日、(株)日本経済新聞社と共同で進めている日経新聞社旧大阪本社跡地の開発プロジェクト「大阪・大手前一丁目プロジェクト」(大阪市中央区)に着工した。

 開発地は京阪電鉄「天満橋」駅より徒歩5分。大阪城に近接した立地。敷地面積は4,372.56平方メートル。建物は鉄骨造地上21階地下1階建て。延床面積は3万8,809.55平方メートル。テレビ局、ホテル、事務所で構成する。

 外観デザインは「和模様」をコンセプトに、大阪城の白壁や石垣、日本古来の市松模様などの要素を取り入れる。また、寝屋川沿いには大阪城公園に続くテラス空間も整備するほか、敷地の東西に多目的広場を整備して一般に開放する。災害時にはデジタルサイネージで情報発信するのに加え、避難者も受け入れる予定。

 1~4階を日経新聞社が区分所有し、グループのテレビ大阪(株)が新本社として入居する。日経グループの情報発信拠点として、セキュリティや防災性の高さを生かして放送機能の更新・放送の継続性強化を図る。イベントの開催など、地域のにぎわいも演出していく。

 また、大和ハウス工業が区分所有する6~20階には、ホテル「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」(総客室数377室)が開業。大阪で3件目のヒルトンのホテル。レストランやバーなどの料飲施設やフィットネス、宴会・会議室なども備える。ホテル部分の延床面積は2万1,089平方メートル。

 竣工は2023年12月31日の予定。ホテルも含めて開業は24年春を計画している。


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