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大阪の団地リノベ、「家族」テーマのプランに決定

今回選定されたニコイチプラン

 大阪府住宅供給公社は3日、「茶山台団地」(堺市南区、総戸数926戸)で実施する賃貸住戸のリノベーション事業提案競技のプランを選定したと発表した。

 「茶山台団地」は1971年に入居を開始。泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅徒歩約10分に立地。鉄筋コンクリート造5階建て、住戸専有面積は44.98~91.68平方メートル。

 入居者の高齢化が進む高経年団地に若年夫婦や子育て世帯を誘引するため、若手建築家のアイディアや民間事業者のノウハウを活用した住戸リノベーションを行なっている。中でも、隣り合う2つの住戸をつなぎ合わせ、90平方メートルの広い空間とする「ニコイチ」は、2015年の事業開始以来、累計30プラン・36戸を供給し、現在すべて満室となるなど高い人気を得ている。

 今回は、「ニコイチ」2戸と、1住戸リノベーション「リノベ45」1戸のプラン設計・施工・工事監理業務について、公募による事業提案競技を実施。テーマを「茶山台団地で〇〇をみつける」とし、提案者が自由にテーマに沿った提案をできるようにした。

 14グループから応募があり、審査の結果、(株)三輝・STUDIO RAKKORA ARCHITECTS共同企業体を選定。選定プランのテーマは「茶山台団地で家族の風景を見つける」で、住戸内で完全な個室空間を設けず、それぞれの場所で過ごす家族がお互いの気配を感じられる造り等が評価された。

 8月下旬に着工、12月下旬に完成、引き渡し。22年1月下旬に入居者募集を開始を予定。


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