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神奈川・真鶴にスマートホームのモデル棟

「真鶴の家」外観
在宅ワーク空間と住まい空間を明確に分けた間取りを採用

 (一社)LIVING TECH協会は2日、YKK AP(株)、ワールドハウジングクラブ(株)(以下、「WHC」)と共同で取り組んでいる「真鶴の家」プロジェクト実棟モデル(神奈川県足柄下郡)を公開した。

 同プロジェクトは、コロナ禍で見えてきた暮らし方の課題と建設業界における職人不足の課題解決を目的に、各分野で専門的な知見を持つパートナーが協働。2020年から実棟モデルの開発を進めてきた。 

 敷地面積175平方メートル、建物は、木造軸組み工法+パネル工法平屋建て。延床面積約77平方メートル。より充実した「職住一体」のため、在宅ワーク空間と住まい空間を明確に分けた間取りを採用。タッチレス水栓手洗いや天井埋込空気清浄設備などの非接触設備を導入し、衛生面を強化した。スマートホーム機器10種、ネットワーク家電・機器7種など、約90台を設置。起床時、外出時、帰宅時に、音声やスマートフォンで複数の家電をコントロールできる。

 また、建設業界の職人不足への対応として、YKK APが開発したパネル専用窓と、面材・断熱材を一つにしたWHCによる高断熱複合パネルユニット「未来パネル」を採用。未来パネルは、約1週間の工期短縮を実現するとともに、ゴミの量・二酸化炭素の排出削減にもつなげる。

 LIVING TECH協会は、スマートホームの普及促進を目的とした実証プロジェクト第1弾として、WHCが構築するビルダー向け住宅キット販売プラットフォーム「HOME i LAND」(以下、「HiL」)のスマートホームパッケージを、10月上旬より提供する予定。このパッケージにより、HiLに加盟する全国の工務店等のビルダーは、ユーザーに対しスマートホームを手軽に提案・提供できる。また、モデルハウスではユーザーモニター体験を実施。スマートホーム未体験のユーザーが体験した声を収集、発信し、スマートホームを普及・周知していく。


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