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自宅の水害対策補強費、100万円以上検討が3割

 (株)一条工務店は1日、「水害対策に関する意識調査」の結果を公表した。

 全国の男女を対象に、水害への危機感や対策の状況についてオンラインでアンケートを実施。調査期間は2021年7月31日~8月6日。有効回答数は869。

 「水害が身近で発生するリスクを感じているか」との問いでは、最多が「ややリスクを感じている」(46.1%)、次いで「非常にリスクを感じている」(17.7%)となり、合わせて6割以上の人が水害へのリスクを感じていることが分かった。
 居住形態別に見ると、「集合住宅」でおよそ7割、「戸建住宅」では5割以上の人が水害のリスクについて感じていることが明らかになった。

 一方、「水害に対する備えをしているか」は、「いいえ」と回答した人が8割以上に。「水害に対する備えをしていない」との回答者に、備えていない理由を尋ねたところ、「何をすればいいのか分からない」(56.9%)がトップとなり、半数以上を占めた。続いて「住んでいる地域の災害が少ない」(45.7%)、「被災する実感がない」(32.5%)に。

 「自宅で被災した場合の備えとして何をしているか」については、「食料・水の備蓄」(86.6%)、「懐中電灯の購入」(69.4%)、「ハザードマップの確認」(68.7%)、「防災グッズ・非常用持出袋の準備」(67.9%)、「電池・モバイルバッテリーの購入」(64.2%)の順に。これらについてはいずれも6割以上を占めた。

 戸建住宅に住む人に「自宅が床上浸水した場合に復旧までにかかると思う期間」について聞いたところ、「1ヵ月以上~3ヵ月未満」(27.0%)と回答した人が最多に。3ヵ月以内に復旧すると思う人の合計は47.1%となった。

 また、戸建住宅に住む人に「水害対策を目的とした家の補強費用の検討する金額」について聞いたところ、「50万円以上~100万円未満」(35.3%)が最多に。また、「100万円以上~200万円未満」(18.3%)、「200万円以上~300万円未満」(10.7%)、「300万円以上」(5.9%)など、100万円以上かけても良いと思う人が、合わせて3割以上いることが分かった。


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