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多様性のあるまちづくりに向け実証実験/三菱地所

 三菱地所(株)は6日、ピクシーダストテクノロジーズ(株)(以下、PxDT)、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(以下、TMIP)と共同で、デジタルによる多様性のあるまちづくり推進を目的に、複数の共同実証実験を展開していくと発表した。

 その初弾として、ろう・難聴者や他言語話者とのコミュニケーションのためにリアルタイムで字幕を表示する「字幕透明ディスプレイ」と、リモート会議増加に伴うオフィス内での音問題の軽減に寄与できる吸音材「iwasemi」の実証を行なう。

 「字幕透明ディスプレイ」の実証実験は、9月17~30日まで実施する予定。新丸ビル1階の受付に字幕を表示するディスプレイを設置。話し手の会話内容を自動で音声認識し、それをディスプレイの両面に表示する。リアルタイムで字幕を表示するため、話し手が自動音声認識の誤認識を確認できる。また透明度が高いディスプレイであるため、ボディランゲージと文字の両方を確認しながら会話することができる。同時翻訳機能も備えているため、日本語‐英語といった 異なる言語ののコミュニケーションの円滑化も期待されている。

 「iwasemi」は、臨席・隣室の会議中の声に対する不快感・情報漏洩といったオフィス内での音問題の解決を検証する。

 3社は、デジタルとアナログをつなぐインターフェースのあり方を検討し、急速に変化するまちの課題を共に解決することで、多様な生活者が暮らしやすさを実感できるまちづくりを目指すと共に、今後も実証実験を積極的に推進していく考え。

「字幕透明ディスプレイ」


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