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福祉関連業務経験者が生活をサポート/JKK

 東京都住宅供給公社(JKK)はこのほど、JKKの賃貸住宅に配置した専門スタッフ「JKK住まいるアシスタント」の活動成果等について公表した。

 JKKでは、入居者の高齢化や世帯の単身化の進行や入居者の入れ替わり等によりコミュニティ機能の低下が懸念されている。加えて長引くコロナ禍による人との接触機会の減少により、コミュニティが希薄化し、入居者が交流できる居場所づくりが課題となっていた。
 そこで、入居する高齢者等から寄せられるさまざまな相談対応や住宅内のコミュニティサロンを活用した入居者同士のコミュニティ活動のきっかけづくりなどを支援することを目的に、4月に福祉関連の業務経験者を「JKKスマイルアシスタント」として2名配置。以降、活動を続けてきた。

 高齢者世帯の多いJKK住宅では、新型コロナウイルスのワクチン接種予約の手伝いを実施。また、身近に頼れる家族等がいない単身高齢者に対し、契約更新手続きについて訪問してのサポートを行ないつつ、地域包括支援センターとの連絡調整を図り、同センターによる定期的な見守りにつなげるといった成果も挙げたという。併せて、コミュニティサロンを活用した高齢者向けの健康体操等の投入に向けて、地元の社会福祉協議会との連絡調整を進めているという。

 JKKでは引き続き、コミュニティサロンの活用などを通じて「高齢者向けの介護予防体操を始めたいが近くに場所がない」「子育て世帯向けのイベントの開催場所を探している」といった入居者・地方自治体の声に対して連携・協力を進めると共に、JKK住まいるアシスタントの体制を準備整備しながら、引き続き高齢者等の生活サポートに取り組む考え。


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